サーブリッグ分析の第2類について【高次脳機能に関わる5つの動作を分析します】

リハ

産業工学における作業分析の手法である“サーブリッグ分析”。

今回はこの第2類と呼ばれる5つの動作について作業療法の視点で解説します。

サーブリッグ分析第2類について

人間の作業行動を18の基本動作に分解し、分析を行うサーブリッグ分析ですが、この“第2類”に分類される動作としては、

  • 探す:Search
  • 見出す:Find
  • 選ぶ:Select
  • 考える:Plan
  • 用意する:Preposition (PP)

…の5つの動作があげられます。

第2類のいずれの動作も主に感覚器官、頭脳を使用するタイプの動作です。
この動作はその作業遂行のスピードを遅くする要因に成り得るため、「効率化」を考えた場合はできるだけ除くことを考えます。

以下にそれぞれ解説します。

探す:Search

操作対象物がどこにあるのかを目で探す…という動作になります。
使用する感覚器官は主に視覚です。
操作対象物を手探りするor探し始めるときを始点とし、その位置を見つけたときを終点とします。
*サーブリッグ記号は「目でモノを探す」形になります。

見出す:Find

目で操作対象物を探し当てたときの動作になります。
ここでも使用する主な感覚器官は視覚になります。
前述した「探す:Search」と連携する動作のため、探す動作の終点に見出すが位置する…とも解釈できます。
*サーブリッグ記号は「正面を向いている目」の形にります。

選ぶ:Select

複数のものから目的としているものを選択するときの動作になります。
ここでの重要な感覚器官、脳力としては「視覚」「注意能力」があげられます。
いくつかの目的物をに触れはじめたときを始点とし、目的物の位置を見つけた時を終点とします。
*サーブリッグ記号は目的物を指し示す「矢印」の形になります。

考える:Plan

その作業そのものを開始する前に考える動作です。
ここでの重要な部位としては、前頭葉の運動前野と考えられます。
何もしないor勝手な動きをし何をしようかと考えはじめるときを始点とし、何をするか決定したときを終点とします。
*サーブリッグ記号は「頭に手を当てて考えている様子」の形です。

用意する:Preposition (PP)

そのモノを使用後、毎回使用するたびに位置を正す動作を繰り返さないようにするため、使いやすい位置に置くといった工夫をする工程の動作になります。
第1類の「位置を決める:Position(P)」と同じ動作として扱いますが、
あくまでここではできれば除きたい第2類上の動作…という視点で判断する必要があります。
主要な器官でいえば、「繰り返さない」という点をみると記憶の領域である「海馬」が関わってくると考えられます。

まとめ

サーブリッグ分析の第2類に分類される5つの動作について作業療法の視点も含めて考えてみました。
第2類の動作をまとめてみると、高次脳機能につながる部分が多いような印象も受けます。

作業をスムーズに遂行するにあたって、できれば取り除くことが必要なこれらの第2類の動作は、高次脳機能障害の方の作業療法につなげて考えていくと解決方法が見いだせるのかも知れません。

作業分析を行うには、きちんとフォーマット化された方法を使うことが必要なんだと思うんです。
その方法もわかりやすく、実行しやすいものでないと臨床向きとはいえなくなってしまいますよね…
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